勝山は米子道が開通するまで、湯原・蒜山への入り口となる町でした。また、新庄・新見・山陰へと抜ける交通の分岐点にあり、山陰へ抜ける道は旧出雲街道として栄えた道です。
お雛まつりの開催中はこの小さな町の広い河原に設けられた駐車場が延々と県内・県外からのやってくる車で埋め尽くされ、たいへんな人手となります。
こちらの書籍は写真と文章で楽しむ勝山のお雛まつり。
各所で手に入ります。
自身で写真を撮られる旅行者の方も多く見られますが期間中は人だかりがたいへんなため
この本のような写真を撮るのはたいへんです。
勝山そして真庭の産業の中心は農業と林業。写真のひな人形は地元の野菜で作られています。お供えはそれぞれの地区の方たちが作った郷土料理です。こんな変わったひな壇も見られます(町民文化センター内展示より)。
ひな人形は葉の付いた大根やカブ、トウモロコシなどで作られています。
お供えは真庭各地区から揃えられたひなあられ、ひしもち、よもぎ団子、醍醐桜ずし、こけら寿司、巻き寿司、はまぐりの潮汁、大山おこわ、ジャンボいなりなどです。
山陰からの魚を運ぶルートにあり、海の幸の郷土料理も根強い人気です。
町おこしとして各家が暖簾を掲げる町づくり。旧城下の町並みの中を歩きながらさまざまな暖簾に出会うことができます。伝統ある意匠だけではなくユニークな現代的な暖簾も見られることが楽しみの一つです。
こちらは自転車屋さんの暖簾です。
他にも車庫の出入り口に掛けられた車の暖簾など
中世ではありえなかった意匠が現れて目を楽しませてくれます。
昔の蔵が通りにそのまま残っています。三浦藩お抱えの酒蔵であった御前酒を代々受け継いできた辻本店の敷地内に残されています。白漆喰の大きな出窓を備えたファサードとなっており、年々時代の波に掠われて近代化する町中で中世の建築を今に残しています。背後には高田城を擁した山が迫っています。
辻本店の入り口です。酒作りの蔵の入り口に番頭台のある売り場が入っています。玄関の上には大きな杉玉があり、目方のある看板が立てられています。古い日本家屋なので昼間でも中は薄暗くなり、屋内に灯りが灯されています。
勝山の城下通りは山城の山頂から続く深い緑の崖と旭川の流れに挟まれた狭い土地の間に伸びています。こちらは駐車場にある雪隠(トイレ)です。
観光ガイドが置かれています。小さな小冊子が一部100円です。他にも町民センター(駐車場近く)などでさまざまなガイドが手に入ります。
勝山で有名なのは御前酒という日本酒です。古い酒蔵を改装したこのレストランでは映画のロケが行われたこともあります。中で食事を頂いた後、向かいにある酒造で日本酒をお土産に……という方も多いようです。
同じく名物酒まんじゅう。
お雛まつりの期間はたくさんの店舗が軒を並べますが
本家の酒饅頭屋さんは数量限定の売り切れ御免。
早く行かないとなくなってしまいます。
地元の人に人気の高いモチーフは物語です。動物や昔話を素材にした飾り雛がたくさん見られます。特に竹取物語のおひなさまはかわいらしく目を惹きます。
町をよく見ると通りの裏側には盆栽の棚が河へ向かって作られていたり、表玄関にも活花が瑞々しく立てられています。日常生活の中で花や草木を扱う繊細な感覚がこのような飾り雛をジオラマ化して繊細な物語の世界を描いています
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高田用水広場 町役場前です 酒饅頭 手に入れるのはなかなか難しい…… 西蔵 御前酒の和食処。展示スペースもあり 辻本店 御前酒の蔵元です 岡野屋 古い旅館を改装してギャラリーを作ろうと進行中 駐車場・トイレ 郷土資料館 勝山の歴史と文化が展示されています(有料) 白壁 美味しい中華料理。ラーメンが最高に美味しい 郷宿 古い旅籠を改装。お蕎麦が食べられます ヤマメ(やまめの塩焼き) おいしい塩焼きで休憩 如水庵 食べ応えのあるうどん。国産小麦の麺です 高田硯 今や作り手が一人になってしまった伝統工芸品 町民センター ガイドマップなど入手できます 駐車場 河原へ続く広い駐車場(無料) |
米子自動車道 久世ICで下りて国道181号線を西へ18kmほど
中国自動車道 落合ICで下りて国道313号線を西へ11kmほど
高速バス JR岡山駅発(中鉄バス)
JR大阪駅発 温泉ライナー湯原温泉(ハーベスト)
湯原からは真庭市バスまにわくんが使用できます
JR姫新線中国勝山駅